「そんな…嘘っ………」 頬に落ちた血は涙のように頬を伝い、海岸を濡らす。 母様が…そんな…… この血が母様のものだなんて信じたくない…… 「美琴……生きて……」 母様のその一言であたしの中で何かが壊れた。 「うあああああっ!!!!」 喉が枯れるくらいに叫んで刀を構える。 ―キィィィィン あたしの紅い方の瞳が強く光りだした。 ―殺せ 頭の中で声が聞こえる… "殺せ"と…… それはまるで暗示のようで、素直にそれに従う。 刀は血に染まったように紅く光る。