碧眼の天姫―刀の後継者



「ふっ!!!」


―シュッ…グシャッ!!


刀が鬼の蟹の手を斬り落とした。


「グギャギャギャギャーッ!!」


鬼が悲鳴のような鳴き声を上げた。



鬼は大きく後ろへと下がり水の中へと消えた。


―ピキンッ



鬼の気配が消えてない…
まだ近くにいる…


母様を背に庇って周りを見渡す。



「…どこにいるっ……」


気配はするのに………
場所が特定出来ないなんて…


『能がお前の新しい力に反応出来ていない…』


どういう…事……?



『我は全てを見通し、如何なる事象も見知り、天を支配する天の鬼…その我と一つとなったお前は風をも味方につけ聞き知る事も造作な無いはず……』


確かに……
まだ力を制御しきれてない。逆に力を引き出しきれていない。



「…こんな時に………」


今は姿が現れるまで迂闊に動けない…


―ギュッ…


自然と刀を握る手に力が入る。