―ザッバーンッ!!!
勢い良く海面から飛び上がる。
「すうぅっ…はっ……」
酸素を沢山吸って空中から鬼を見据えた。
羽衣が体の落下を止めて浮かせる。
「…鬼……………」
紅と碧の瞳で鬼を見据え、刀を強く握りしめる。
「美…琴………?」
母様の戸惑う声が聞こえた。泣きそうになる…
母様に笑顔をみせた。
ちゃんと笑えてたかな…?
「守るから…もう誰も……失いたくないから…」
―チャキッ
刀を構えて狙いを鬼へと合わせる。
蟹とタコを合わせたような異形の化け物を哀れに思った。
悲しい存在………
長き時の波の中で自我を失い、本能のみで生きる存在…
「…今…眠らせてあげる…」
そのまま鬼へと近付き刀を突き刺す。
―ガキンッ…ドスッ
鬼の持つ蟹のような手に振り払われ、体を海岸に勢いよくぶつけた。
「…く…ぁ………」
体中が痛い…
ズキズキと痛む。


