碧眼の天姫―刀の後継者



「…っ…ぁ……」


壁に背を預けぐったりとする萩原君。


「…萩原…君………
萩原君…萩原君っ………」


何度呼んでも返事が返ってこない。



「嫌だ…死なないで……」


ゆっくりと萩原君に近付いて膝から崩れるように座り込んだ。


「萩原…君………」


ゆっくりと手を伸ばして萩原君を抱きしめる。


「逃げな…よ………」


萩原君は虚ろな目であたしを見つめる。


「…萩原君……あたし…恐いよ…」


それでも…それでも……


「あなたを置いて…行けない…
あたしはあなたを守る為に…」


守る為に戦う……
その為に…力を望む……




『守らなきゃ…』


誰かの声が聞こえる…
この声は……


「あなたを…守らなきゃ…」


あたし自身の声……


「天宮…さ…ん…?」


萩原君は困惑したような顔をあたしへ向ける。


『…今度は守れるように…
後悔しないように……』



「強く…強くならなきゃ…」


―ドガーンッ!!!!


光が体から弾け飛ぶ。