―ドガーンッ!!!
「…天姫…喰ウ………」
ゆらゆらと立ち上がり、こちらを何かが見つめている。
「……鬼……………」
萩原君はあたしを背に庇うように前へ出る。
「…あの子が守ろうとしたモノを……俺も守るよ…美琴ちゃん……」
萩原君はそう呟いて鬼と呼ばれた化け物を睨みつける。
「萩原…君………」
「大丈夫…ここからは一人で走れるね?」
萩原君は振り返る事なくあたしに逃げるように促す。
「…早く行って………
死にたくないなら……」
萩原君の言葉に耳を疑う。
死ぬって……
死ぬって何……?
「意味…わかんない……」
「グギャギャーッ!!!」
化け物が萩原君に向かって腕を振り上げる。
「萩原君!!!!」
あたしは咄嗟に目をつぶる。何かが壁にぶつかる音がした。
ゆっくりと目を開けるとそこには……


