碧眼の天姫―刀の後継者



―ガラガラガラッ


「……嫌っ……何…これ…」


開けた瞬間に広がる赤の光景にあたしは目を疑う。


人の鮮血に横たわる死体。
まるで地獄絵図だった。


「……これは…まさか………」


萩原君はその光景を見てもあまり驚かなかった。


「萩原…君……
何か知ってる…の…?」


あたしの問い掛けに萩原君は曖昧に笑みを浮かべただけだった。


「…逃げるよ…天宮さん」


萩原君はあたしの手を引いて走り出す。


「萩原っ…君っ……」


必死に萩原君と廊下を走る。


―ピキンッ…


「駄目…こっちは…駄目!!」


―グイッ

萩原君な手を引いて立ち止まる。


「天宮さん!?」


余裕の無い表情であたしを振り返る萩原君にあたしは首を振る。


「駄目…間に合わない…
萩原君……逃げてっ…」


涙がポロポロと流れる。
とてつもない恐怖で涙が止まらない。