―――――――――― ――――――――― ―――――――― 「お逃げなさい美琴」 あたしと同じ長い黒髪を揺らして母様、天宮 静(アマミヤ シズカ)があたしの元へと走り寄る。 式典用の美しい着物を身につけた母様は本当に美しく儚い方だった。 「何故です?」 慕っていた。 美しく優しい母様が好きだった。 それでも、あたしは母様に冷たい態度しかとれない。