「それでも艶乃………
お前を愛していたのだ……」
手放して、他の男と体を重ね、他の男の子を産んだとしても…
お前への気持ちは募る一方だった…
「今は亡きお前に何を言っても…許されはしないのだろうな……」
黒い髪に黒い瞳の美しい女性は写真の中で優しく微笑んでいる。
この笑顔は…二度と私に向けられる事は無い。
艶乃にそっくりな美琴も…
二度と笑顔を取り戻す事は出来ないのだろう…
「私が…私だけが罪を重ね
背負って行こう……
それが私に出来るせめてもの償い…」
そうして白蓮 草助は写真をパタンと伏せたのだった。


