「天宮…さん……?」
萩原君の困惑したような声で我に返る。
目の前には萩原君の顔があった。
「…あれ……
今、あたし…どうしちゃったんだろ…」
色んな事が色んなモノが沢山頭の中に流れ込んできた。
これは…あたしが失った何かと関係があるの…?
「美琴ちゃん、緊張して疲れちゃったんだよきっと!」
三上さんが明るく場を和ませた。
クラスの人間もあたしから興味を無くしたように自分の世界へと返る。
「…萩原君、ごめんなさい。やっぱり緊張してたみたい」
大丈夫だからと作り笑いを浮かべると、萩原君は笑顔を返してくれた。
「一限目を始めるぞー」
そんな先生の言葉を聞きながら窓へと視線を向けた。
ふといつか見た夢の記憶が蘇る。


