僕の左腕に感じる重みで目が覚めた。

ゆづが僕の腕を枕にしているのだ。
可愛いなぁ…


「ゆづ?
起きな?」


「イヤ…1回だけじゃ…足りないのっ…
もっかい…したいのっ…」

ったく…何の夢みてんだよ…


「さっきのは久しぶりだったからっ…あっ!!」


ゆづ?
寝言なのか本気なのかは分からないけど…さ。


そんなこと言ったら…襲うよ?


ゆづの身体に掛けている布団を剥ぎ取る。

それにより、ゆづが起きた。


「か…かずっ…」


「僕、ちゃんと聞いてましたからね?
さっきの寝言…」


「えっ…寝言…言ってたの?」


「うん。
ちょっと待ってて。
今、寝言の通りのこと…してあげるから。(ニヤ」


彼女に覆い被さると、息が苦しくなるくらい深いキスをして、胸を触ったとき、だった。


「うわぁぁん!!」


2階のほうから、悠香の泣き声が。


「あーあ。
イイトコだったのに…」


ベッドから降りる悠月に付いて行った。

僕が来ると、一瞬だけ泣き止む悠香。
だけどまた泣き出す。


「おっぱい…じゃないみたい。
ってことは…」


何気なく、悠香を抱き上げてみる。
やけに重い。
オムツのせいかな?


「ゆづ。
スゴいよ、悠香…
オムツがすげー重いもん。」


「分かったから、ちょっと和、あやしてて!!」


「悠香~。
ママすぐ来るからな~。」


「さすがね、和。
あやす係、和かな?
オムツ替えてる間、ぐずったらよろしく。」


なんて言いながら、手際よく交換している。
やっぱ、手を使う作業、得意なんだよな、ピアニストさんだしね。


「よーし、よく泣かなかったな、悠香は。
いい子だ。」


やっぱ悠香は笑ってるほうが可愛いな。
ま、僕たちの娘だしね。