Distance of LOVE☆

にしても…ゆづ、気付かなすぎでしょ…

この紙が挟んであった手帳なんてまともに見てなかったじゃん。

母子手帳ばっか見てさ。

まあ…そんなとこも可愛いけど。


そんなことを思ってたら、僕のスーツの中で携帯が震えた。


「もしもし。」


『和!?
遅いぞっ?
もう皆…残業終わってるよ?
"いつものとこ"で待ってるから、気が向いたら来てよ。』


僕が答える前に、電話は切られた。
ったく…しょうがねーなぁ…
祝賀会っていったって…ゆづがいなきゃ意味ないんだから…ね?


「いいじゃん。
行ってくれば?」


そんなこと言って…ホントは寂しいんでしょ?
ウル目になってるよ?


「私は…寂しくないし。
悠香がいるもん。」


「もう…
寂しくなったら、電話してきていいからね?
真夜中だろうが、飛んでいくし。」


僕は彼女の唇に軽くキスを落として、車で"いつものとこ"に向かった。


ゆづと仕事をしてたときから、職場の皆でよく飲み会やってた居酒屋。


「やーっと主役が来たよ…」

「電話して何分経ってんの。」


とか言いながらも、どこか皆は嬉しそうに笑ってて。

好きだな…この空気。


僕は、すでにビールが置いてある真ん中の席に座った。


「三ノ宮、お前の娘の誕生を祝ってー」


「かんぱーい!!」


皆で、僕の娘、悠香の誕生を祝って乾杯してくれた。
お祝い金をかなりの額もらった。
不景気なのに…いいのかな…


「俺達皆…禁煙したんだよな~?」


「そうそう。
プロデューサーが言い出したんですよ?
悠月ちゃんにも和にも、ひいてはお腹の子にも悪影響ってことになって…
邪道喫煙…だっけ?それを予防するために。」


「お前、ホントバカだな…じゅどうきつえんだよ、受動喫煙!」


「そうなの?」


「中学校からやり直せ!!」


コントかよ…