「・・・・・おじいちゃんっ・・・・うぅっ・・・」

唯一の家族だったおじいちゃんが亡くなった。優しくて、いつも私のことを心配してくれた大好きな人。

「うっうっ・・」

もう会えない


これから私はどうすればいいの?



「愛ちゃん!」

「隣のおばちゃん?」

おばちゃんは一通の手紙を持ってきた


「星村さんが『わしが死んだらこの手紙を愛に渡してくれ』って」


おばちゃんは泣きながら私に手紙を渡した

「読んであげて」

「うん」



[愛へ


おじいちゃんの知り合いの家に行きなさい。


きっと愛を幸せにしてくれるだろう


おじいちゃんが愛を幸せにできなかった分、幸せにしてもらいなさい

〒○○○-○○○○
東京都・・・・

おじいちゃんより]


「おばちゃん、おじいちゃんが、知り合いの家に行きなさいって。」


「そう、頑張ってね」