俺と君の物語

だが、納得していないようで腕を組んで何か考えている。

「……誘拐?」

「だから違うっつてんだろ!?」

どうしても俺を犯罪者にしたいらしい。

「うるさいな。そんな大声出さなくても聞こえるわよ」

こ、このクソガキっ。

こんなやつに一瞬でも心を躍らせた俺が馬鹿みたいだ。

しかし、今のやりとりでわかったことがある。

こいつにも、何故自分がここにいるのかわからないということだ。

はぁ、厄介なことになりそうな予感がする。