その言葉にハッとこちらに目を向けるご両人。
「…中島先生。今見たことは、絶対に内密にしてくださいね！」
「へ？なにを？」
「お兄ちゃんが、シスコンなこととか、その他もろもろです。」
「なんで？いいじゃん仲良しで！」
「良くないです！友だちにバカにされるし、付き合ったりするのも今みたいに邪魔されるし…」
「そんなもんなのかー。先生は一人っ子だからその大変さはわからんなー。
お兄ちゃんも大変ね、大好きなのにこんなに嫌がられて。」
「だ、大好きとかじゃねーよ！なに勝手なこと言ってんだ！てかお前ら早くどっか行け！」
あ、そーでした。
「じゃあお言葉に甘えて去るとしましょうか。武藤妹ちゃん。先生で良ければ愚痴聞いてあげるから、お兄ちゃんにそんなこと言わないんだよ。
ほら、西野くん行くよ！」
おいとましましょうよ。
