「センセー昨日あっちのツバサとやりあったあとこっち来たでしょ?で、そのあと戻ってきた時元気なくなってたからオレが問い詰めにきたのよ、希美センセーに何したんだ?って。

そしたらこっちも元気なくて、話聞いたら…」



「…希美先生に冷たくして嫌われたと思ったんですよ。」


「へっ?」


「いや、へ?じゃなくて。オレが関わらないでほしいって言ったあと、明らかに先生冷たくなったし、泣きそうな顔するし…自分で関わるなって言っておきながら先生が帰ったあとオレの身勝手で先生のこと傷つけて、もうオレのこと嫌いになったかなとか考えちまって、すっげー後悔して…今日絶対謝ろうって思ってたのに先生見ると身体動かねーし、そんなことしてたら放課後になっちまうし、先生が来てくれて嬉しいのに冷たくしちまうし…」



「ちょ、っと待った!」


あたしの顔を一切見ずに耳まで赤くしながらずらずらと述べられる言葉たち。



「…お前、恥ずかしい奴だな…」


「本当だよ…どんだけ素直なんだお前は。」