あのあと、なんとかいつものあたしを装い生徒会室から退室した。 教室に戻ると、いつもの2人に戻っていて心底安心した。 それでも頭を廻るのは、会長くんの一言。 “関わらないでほしい。” 完全な拒絶。 そりゃあ人間踏み込んで欲しくない領域は誰だって持っている。 教師と生徒と言えど、その領域を侵していいはずがない。 頭ではわかってる。 わかってたはずだった。 でも、あたしは会長くんの領域に無理やり押し入ろうとしてしまった。 拒絶されるのも当然だ。