ドタバタと忙しく働き回っていると時が経つのは早いもので、

いつの間にか連休に入り、連休中日の今日は要との約束の日。



凌ちゃんサンとの関係は未だ均衡状態。


ここまで来ると2人とも意地になって、謝る気なんてさらさらない。



もはやどっちが悪いとか、なんで怒ってンのとか関係なくなってきた。



ただ自分からは謝りたくない。

謝ったら負け。


それだけの意地。



何くだらないことしてんだとは思ってるんだけど、もう後には引けない。




「希美?」


「要!久しいねー!」


待ち合わせ場所でモヤモヤしていると後ろから声をかけられた。



「おう。久しぶり。」


振り向けば懐かしいアイツ。



白井要の笑顔があった。