恋百物語


本当は怪我なんてとっくの昔に完治している。

走ろうが跳ねようが問題なんてまったくない。

本当は、今すぐだってもう一度跳べるはずなのに。






俺は単純に恐かっただけだ。






ただ跳ぶことはできてもろくな記録はだせないかもしれない。

失敗するかもしれない。

周りから、落胆の声があがるかもしれない。






そんなちっぽけなことが恐くて、逃げだしたんだ。






今でも古傷が疼くのは、きっと後悔の証。