「そんな顔しないでよ」 「でも…」 俯いた私の頭に松崎の手が触れる。 「俺、須藤ちゃんに好かれるためならなんでもするよ?」 だって本気で大好きだから、と事もなげに笑う彼。 瞬間、ボッと耳が熱くなった。 あやすように頭をなでている手から伝わる体温が私の鼓動を早めていく。 …不覚だ。 松崎相手に真っ赤になって固まっちゃうなんて。 「え?なに?もしかしてときめいちゃった?」 いつもとちがう私に気づいた松崎がへらへら笑いながら顔を覗き込んでくる。 …だから近いってば。