恋百物語

初めはきっと彼しか見えてなかった。

だけどそのうち、いつもちがう女の子と仲良く話してることに気づいた。

連絡先を交換しながら、デートの約束らしきものを交わしてる姿も何度か見かけた。






私の盲目的だった視線の中に不信感が混じりだした頃。

松崎が誰だったか、私の友達に話しかけてる場面に遭遇した。

平然と通り過ぎようとしたのに。

彼女がどうでもいいことで私を呼びとめるから。






仕方なく立ちどまった私の視界に飛び込んできたのは彼女と松崎の携帯電話。

あきらかに番号の交換の真っ最中だった。