恋百物語

なんだかひどく、胸が揺さぶられた。






ちがう。ごめん。そんなことない。






浮かんでくるいくつもの言葉はどれもありきたりなその場しのぎで。

でもそれすらのどにつまって、声にならずに消えていく。






「俺はずっと本気だったよ」






ひどく悲しげな声で呟かれた一言。






背を向けて松崎が教室をでていこうとする。