「何があったの?言ってみて?」
鼻をすすりながら
コクンと小さく頷いた
「佑…あ、弟なんだけどね、佑、黒川たちに…リンチ受けてさ…死んじゃって黒川は指示してただけなんだけどさ…」
あ…
あのことか…
"あたしの弟だって…アイツらに殺されたようなもんよ"
ふと蘇ったあの言葉が
私の胸に刺さった
「なんかもう…過去の事だし、でも、やっぱ…家族失うって…結構…きた。」
まぶたを伏せて
涙を滲ませていた
「そう…だったの…」
「ごめっ、こんな話しちゃって!大丈夫だから、気にしないで」
いつもの笑顔を浮かべたが
やっぱり何か寂しい


