そこには
不敵な笑みを溢す
岡田君がいる
「疲れるんだよね、いじめられっ子のフ・リ」
「フ・リ…」
「あぁ、だって、ヤクザの頭がクラスにいたら目立ってしょうがないだろ?それに…」
「それに…?」
「あの、黒川
ホントの俺でいたら
殺すかもしれねぇしな」
ゾクッと背筋を凍らせた
彼の目は
本気だ…
「…ま、殺人でムショに入れられるなんて、ごめんだけどな」
コイツ
ホントに高校生かよ…←
「だから、あんたも黙ってなよ。俺たちだけの…」
腕を岡田君の方に引かれ
耳元でこう囁かれた
「秘密なんだからさ?」
フニャンと骨を抜かれたかのように
私は
ノックアウト。


