男の子の顔が頭から離れない。 パチクリした大きな目や、風になびいた茶色い髪。 なんと言っても、爽やかな笑顔がミミの胸を締め付ける。 「また会いたいなぁ」 願うなら、もう一度会って話がしたい。 名前も聞いて、優しい声で“ミミ”って呼んでほしい。 でもミミにはそれができない。 悲しいけど、この恋は決して叶わない。