ミミはそっと水面を覗きこんだ。


綺麗な水に、ミミの顔が映る。


その顔は、後悔の塊だ。



「はぁー……」


ミミはため息をついた。


男の子のことを好きだと気づいた瞬間から、ミミはずっと思い悩んでいた。



「なんて失礼なことしたんだろう」


お礼ぐらい伝えたかった。


「でも、あたしの声なんて届かないよね」



水面に映ったミミの顔は、さらに後悔をにじませる。