満月の夜とミミの青い瞳




朝の森に、動物達が集まりだす。



小鳥のさえずりに耳をかたむけ、そっと瞳を閉じた。





『ねぇタクト、



あたしのこと、絶対に忘れないでね』





―――あれは満月の夜の奇跡



ミミはタクトに会うために、人間になった。



想いは伝えられなかったけど、


ミミは幸せだった。





『叶わぬ恋を、ありがとう……』





ミミの青い瞳に、タクトの笑顔が映る―――