「あぁもぉ〜……最悪」 小さな森の中。 ミミは一人つぶやいた。 「なんでこれ取れないのよ!」 自分の足に絡みついた紐を必死に解こうとするけど、なかなか取れない。 なぜこんなことになってるかと言うと、それは十分前まで遡る。 ミミが森の中を走り回っていると、誰かが動物を捕るために仕掛けたと思われる罠にはまってしまった。 普通ならそんなものには引っかからない。 ただ、ミミの走り方は少し独特だった。 まるで飛び跳ねるようにミミは走る。 それが悪かったんだ。