「じゃ学級委員、号令」

「起立、礼」

「さよなら」


そう言って一斉に皆が教室から出た。

あたしは右隣を見た。


「あの、杉原くん?」


あたしは眠そうにしている杉原くんを見て声をかけた。


「何?」

「これから三日間だけどよろしくね」

「あ、よろしく」


話せた。

それだけでもあたしとしては嬉しい。