「あれ…?」
あたしは玄関に綺麗に並べられた
やたらとデカイ靴に気づいた
あ…
「千尋?来てるのー?」
その靴はまさしく千尋のもので
あたしは千尋を呼びながら
リビングに向かった
「やっぱいた。返事くらいしてよ、もー」
ソファーにドカッと座って
テレビを見てる千尋にため息
「ちょっと!無視しないでよ?」
テレビでお笑い番組が流れてる
なのに一ミリたりとも笑わない千尋を
次第に不思議に思った
「ど、どうしたの?」
怖くなって千尋の顔を覗くと
一瞬目があって
すぐにそらされた
そしていつもの膨れっ面
こ、こいつ…
怒ってる?