初恋キッス







千尋は暇なのか眼鏡をかけて
難しそうな本を読んでる

「むーまた死んだ〜!千尋ー」

「ん?」

千尋がこっちを向く

うわっ眼鏡かっこよ!

千尋の眼鏡姿って
結構レアなんだよなー

「ここうまくいかない!ムカつく!」

「あ〜それなぁ」

千尋は本に栞を挟んで
あたしの隣に座った

「飛ぶタイミングが肝心なんだよ」

「それが難しいの!」

「俺がやってやろうか?」

「やだ!千尋が出来てあたしに出来ないことはないもん」

「はぁ…」

意地をはったあたしに
千尋は困った顔をしてため息ついた

「ああああ!!!また死んだ!!!くそー!!」

ガシャン!

「わっ!つめたっ」

「なにしてんだよ!?」

ゲームのコントローラーをムカついて
振り下げた時にジュースに当たって
思いっきりあたしにぶっかかった……

最悪……

「千尋、シャツかして下さい…」

「しかたねぇな…」

いつのまにか
眼鏡を外した千尋は立ち上がって
たんすに手を突っ込んだ

あたしはと言うと
何も考えずに制服のシャツを脱ぎはじめた

だってこのままじゃ冷たい…