ジリリリリッー!!!
目覚ましのうるさい音が
部屋に鳴り響く
それと同時に部屋のドアが開いた
「スー…スー…」
「チッ…これでも寝るか…」
カチ…
「おい!!起きやがれ!!」
だんだんと回ってきた頭
今ベッドの前にいるのが
誰なのかすぐにわかった
「……るさい…千尋…」
永瀬千尋
隣のマンションに住む
あたしの幼なじみだ
「5秒以内に起きねぇとキスすんぞ!」
そういって
数を数え始める千尋
「2、1……0…」
千尋がそんなことを言っても
しないことを知ってるあたしは
もう起きてたけどふざけて目を閉じたまま
「……おい」
「………」
「わざとだろ」
「ははっ、ばれてたか」
あたしはパチッと目を開けて
千尋に微笑んだ