「見…たけど…」 「あれ、誤解だから! 信じてくれ、あれは…っ」 「…とりあえず、部屋に入って。 それから話そう」 冷静に、拓夢を部屋に招き入れた。 聞くのがこわい。 でも、聞かないといけない。 ソファーに向き合って座ると、拓夢は口を開いた。 「俺が、美奈の部屋に行ったのは事実だ。 でも、密会じゃない。もう一人いた。」 拓夢が美奈ちゃんの部屋に行ったことが事実だったことに胸が痛む。 「…もう一人?」