『俺の親マスコミ関係の人だから、そんなことくらい簡単にできるよ。 ね、桜ちゃん 自分の気持ちと、好きな人の将来 どっちを犠牲にする?』 中村さんの声はとても楽しそうだった。 私が拓夢を想う気持ちか、 -----拓夢の将来か 「…まさか…このニュースもあなたのせいなの……?」 『まさか。さすがにそれは無理だよ。 密会は事実。 俺はただ、親切に解決策を教えてあげただけ。』