「拓夢、熱は!?」
「あー、しんどくないし、だいぶ下がったっぽい。」
拓夢のおでこに手を当てて確認すると、確かに熱はなさそうだった。
「体温計ないの?」
「持ってねぇ」
「それくらい買いなよ…」
呆れて言うと、拓夢がにやっと笑った。
「熱が出たら毎回桜が測ってよ」
「…体温計のほうが正確じゃん」
「できればおでこ同士をくっつけて測って」
「人の話無視しないでくださいー」
そう言い合って、二人で笑った。
「なぁ桜、さみしいとか、思ってくれてたりする?」
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