それから、何もかもがおかしくなっていった。 桜が頭から離れない。仕事も手につかない。 ---そして、そんな俺に罰が当たったのか、つらい現実を突き付けられた。 「瞬、最近変よ… 今のあなたに演技なんて無理ね。 せっかく主役もらったあのドラマの役だけど… 山本隼人君にやってもらうことになったから。 あなたはしっかり休みなさい。」 「そんな…!」 1か月前に決まった、俺が主役のドラマ。 初めての主役の…… すべてが崩れ落ちていくようだった。