「どういうことだ? 約束してないのか?」 ヒロトが拓夢に聞く。 「してないです… てか、連絡取れなくて」 拓夢はぐっと拳を握りしめた。 「じゃあ、今桜はどこに…?」 沙織がそう言った刹那、後ろからバタバタと足音が聞こえてきた。 振り向くと、40代くらいの男性が息を切らしている 「すみません、瞬… 中村瞬見かけませんでしたか!?」