近すぎて、遠すぎて。



「三咲ちゃん…!」



あたしは教室に行った。
……同じクラスの裕に聞かせりゃいいじゃんよ。
と、今更ながら思う。



「…なに?」



睨まれるし。
あたし嫌われてるし。



「なんだよその…」



またろくなこといいそうな夢の口を手で抑えた。



「三咲ちゃんのタイプ教えてほしいの。」



「なんで。」



「彼氏いる人に聞くの嫌なんだけど。とりあえず教えて。」



三咲ちゃんが冷めた態度をとるからあたしも冷めた態度をとる。



「いや、とりあえず教える意味わかんないんで。じゃ。」



「いや。あたしだって三咲ちゃんのタイプなんか興味ないから。頼まれてんだよ。」