海斗はあたしを傘の中に入れた。 小さい傘の中、二人。 「海斗の肩がはみ出てる。あたしはいいから…三咲に怒られるよ?」 「俺はいいんだよ。傘あるくせに嘘ついたのはあいつだから、もし怒ってきても大丈夫。」 海斗のそういうさりげない優しさが大好き、だった。 「そっ。じゃあ遠慮なく。」 未練がましいのは性に合わない。 もう、ばいばい。 海斗が好きだった自分。