「もう遅い」



「へ?」



ニヤリと笑った翔流くん。



次の瞬間、あたしは翔流くんに手を掴まれて動けなくなった。



「華、いい忘れたことがある」



「な…なに?」



ニヤニヤ笑う翔流くんが怖くて仕方がない。



「実は…」



「……」



ゴクリと喉を鳴らして聞く覚悟を決めたとき



「お前の両親は休みもらったらしくて、しばらく海外で過ごすってよ」