「考えたけど、やっぱここ出るわ」 「…え、なんっ…で?」 本当になんで? なんでそんな、真剣な顔をして言うのよ。 「だって華、素直にならないし」 そう言って翔流くんはベッドからストンっと降りた。 え…本当に? 「素直って…え、え?本当に…」 「じゃ、華。またな」 翔流くんはあたしに背を向けてドアに向かって歩き始めた。