…この痛み、あたし知ってる。



「やめて!」



あたしは昇を勢いよく押した。



…押したつもりだった。



だけど…あたしの瞳に映るのは、白色の天井と昇の顔。



「…彼女いるんでしょ?」



「いるよ」



余裕な昇の顔。



こんなの…小さい頃にすきだった昇じゃない。