「お腹いっぱい。」
「残してるだろ?」
ラーメンは、完食したけど炒飯はさすがにきつくて食べられない。
「無理、お腹いっぱいで入らない。一口食べちゃってるけど、食べる?」
たく、ってため息をはきながら雄貴はなんとあたしの炒飯まで完食してしまった。
「よく入ったね。」
「残したら悪いだろ?」
そういう所は、変わらないのか。そう思うと可笑しくて、笑っちゃった。
「いいのに、あたしも出したよ。」
「いいって、俺が強引に連れって行ったようなもんだし。
少しは、甘えろ。」
「そ?
なら、ごちそうさまでした。」
「うむ。」
ラーメン屋を後にして、あたしたちはあたしの家に向かった。
その間にあたしたちは、最近の仕事の話をしていた。
今、大事なプロジェクト任せられてるとか。
雄貴の勤める学校でのこととか。
野球部の顧問って意外と大変だとかその後に授業で使うプリントの作成となんだか忙しいってことがわかった。
「先生も案外大変なんだね。
楽し?」
「当たり前だろ。
大変だけど、やっぱり先生っていいもんだわ。」
なんて言う雄貴がなんだか輝いて見えた。

