トライアングル、ラブ


君の考えが分からなくなった。

そう考えてるのも、つかの間雄貴ったら。
ラーメン食いに行こ、って言い出した。


本当今日の雄貴訳分かんない。いや、今日だけじゃない。
いつからだったんだっけ?君が何を考えてるのか分からなくなったのは……


「おじさん、久しぶり。」


おう、珍しいね、なんてラーメン屋の当主と仲よさ気に話している。


「あれ、そちらは彼女?」


「違いますよ、小学生からの幼なじみです。
ほら、おじさんも知ってるじゃん。
浅倉爽華だよ。」


簡潔に紹介されたので、ぺこりっと頭を下げて礼をする。


「あ、あぁー!!
よく一緒に居た?」


「まぁ、そうですね。
今は違いますけど。」


そう言った雄貴の横顔は、寂しそうな表情をしていた。


「いやー、すっかり見違えちゃって。」


「そうすか?
コイツ変わんないッスよ。」


アハハなんて、二人して楽しそうにあたしの話で盛り上がっちゃってくれちゃって。
なんかアウェイ感。