「さて、食べるわよ。
何を食べようかなー。」
あからさま過ぎるくらいの態度だったのか、直人は一人納得いかないという顔をしていた。
「馬鹿みたいに元気な奴がいると思ったら……」
メニューから顔を出すと、あたしが一番知ってる人がいた。
「保さん。
どうしたの?」
「近くで知人と食事してたんだ。そしたら、爽華が見えた気がしたからやって来た。」
「あ、保さん。
久しぶりです。」
直人は、猫を被ったように保さんに話しかけてた。
藍里は、ドリンクバーからようやく帰ってきたらしく保さんを見て、興奮して喋りだした。
先日、保さんと共に実家に夕食を食べに行った時に藍里はすっかり保さんにはまっていた。
「たく、似た者兄妹だな。」
結局、保さんも一緒に食事をしていたって言っても保さんはコーヒー飲んでただけだけどね。
「じゃあ、お母さんとお父さんによろしくね。」
と言って、二人と実家前で別れた。

