唯は、黙ってあたしについて来てくれる。
「馬鹿みたい……」
「爽華……」
だから、逢いたくなかった。
だから――
「いいの?」
唯は、心配そうにあたしを見つめている。
いいの? なにが?
別によかったんだ。
「何が?
それより行こう、待ってるよ。ね。」
唯は、それ以上は何も触れて来なかった。
唯と別れて、兄弟水入らずで晩御飯を食べにお店に来ている。
「何でもいい?」
「………」
藍里は、ひとりキャッキャと楽しそうにメニューを見ている。
「姉ちゃん、大丈夫?」
「え、何が?」
「さっきから、ボーッとしてるけど……
何かあった?」
直人が心配してる程、ボーッとしていたようで、あたしは「大丈夫」って言って藍里と同様にメニューを見出した。

