「そう簡単に頷いていいのか?一生のことなんだぞ。」
「そうですよね。
真剣すぎて、思わず頷いちゃった。」
「本当、君は面白いな。」
本当は、凄く嬉しいはずなのに。女の子だったら、誰だって一度は言われたい台詞なはずだ。
「君が、俺のことを真剣に好きになってくれてるのはわかる。だが、結婚となったら別のはずだ。」
ましては、好きな人に言われるなんてこんな嬉しいことはないはずなのに……
なんで……
こんなにも考えてしまうんだろう。
「だから、俺は長期戦で行くつもりだ。」
「長期戦?」
「今こうして君と付き合っていられるのは、諦めなかったからだ。
なら、結婚も長期戦で行く。」
保さんは、あたしが中々決めれないからそれを悟ってくれてるみたいに感じる。
「君は、これから一年後に俺にその時の気持ちを教えてほしい。別に、どんな結果だろうと俺は君を攻めるつもりはない。」
「一年後……」
「しかし、それでは俺が一番不利となるな。
条件付けていいか。」
爽華は、コクんとただ頷いていた。
それを見た保は、条件を言い出した。

