「わーい! お姉ちゃんだー。」 その言葉の勢いと共に何故か知らないけれど、抱き着いてくる妹の藍里。 「あはは…… いきなり抱き着いてくるのは辞めようね。」 「えへ?」 あたしと母の顔は、同時に苦笑いへと変わった。 「どれくらいこっちに居るのかしら?」 「うーん、2週間かな? とりあえず。」 せっかくの久しぶりの休暇でこっちに帰ってきたから、仕事のことを忘れるつもりでいた。 いや、忘れたい。 てか、学生に戻りたい。