信じてくれないのって意外と辛いんだね。
君は、味方なんだって信じてたんだよ?
西澤さんに言われてから、雄貴に伝えなきゃと走っていた。
「雄貴、西澤さんみたいだった。今まであたしに嫌がらせしてきてたの。」
あの子が、今まで……
そして恭ちゃんを怪我させて。
「だから……「お前……、そんなこと言うのかよ…。」
ビクッ。
あたしの言葉を遮った雄貴は、今までに見たことのないくらい怖い顔をして、雄貴はあたしを睨んだ。
「雄貴は、知らないんだよ。あの女が。どんな人なのか。あの女は……」
ドンッ。
雄貴がいきなり壁を叩いた。
「お前がそんなこと言うなんて見損なった。
お前は、そんな簡単に人を疑うような奴じゃないって思ってたのに。」
「え……。」
初めて言われた。
いつも、雄貴はあたしの味方だったのに。
信じてくれないの?
「がっかりだよ。」
いつから君は、そんなにも変わってしまったのだろう。
あたしの瞳からは、涙が一滴伝った。

