「私の運命の人は誰かしら?
鏡さん、教えて欲しいわ。」
「なら、森に行くといいですよ?
きっと運命の人に巡り会いますから。」
由紀(爽華の演じてる役名)は、運命の人に巡り会うが為に森に向かった。
森は意外と深くて道に迷ってしまう。
そこに現れるのは、由紀が探していた運命の人なんだけど、今そいついないじゃん。
「道に迷っちゃった。
どうしたら家に帰れるの?」
この後に、運命の人が登場するだけど……
あたしは、チラッと舞台袖をみると、部長がカンペをだしていた。
『そのまま続けて。』って。
それを信じて、あたしは再び演技を続ける。
「誰か、私を助けて下さい。」
「大丈夫ですか?」
「誰?」
あれ?
雄貴……だよね。
なんで、雄貴が出てきてんの?
おかしいなと思いつつ、今は上演を止めない為に、続けた。

