あたしたちのクラスでの出し物は、無難なカフェとなった。

ベタすぎて、呆れちゃったのは言うまでもない。


「飲み物は、何がいる?」


「お菓子は、何注文するの?」


いつもより、騒がしいけど着々と準備は順調に進んでいた。
一度火が付いたら、うちのクラスはとことん追求してしまう。
あーじゃない、こーじゃない。色々な意見を言いながら進めていく。


「わかってる?
予算内に納めてよ?」


「はーい」っと声が聞こえるのを聞くと、あたしは体育館に向かった。


「ごめん、遅くなった。」


あたしは、今体育館で練習している演劇部のもとにいる。


「いいよ。
気にしないで……。
コッチだって無理矢理出演して貰うんだし。」


演劇部の部長さんが、あたしにニッコリと笑っていった。
え?どうして演劇部?
何故にこうなったのかと言うとこうなったのには、ちょっとした訳があって……